bizarre love triangle
何気なく鼻の下を触れて、それを見る
と真っ赤な液体が浩の指先に大量に
付いていた。

「・・・!」

「浩君、鼻血!すごい量!」

優衣はハンカチを浩の鼻の下に
押し付けた。

浩は顔を上に向けて、油井から
渡されたハンカチを自分で押さえた。

「本当にごめんね。大丈夫?」

「いやあ、なかなかのハードパンチャー
でしたなあ、対戦相手は。

ハンカチごめんね、買って返すね」

「ううん、いいの。あげる」
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