bizarre love triangle
浩はハンカチを外して、直接指で鼻の穴に
触れると鼻血が指先にたっぷりと付いた。

それを暫く眺めてから急に

「姫!そなたに永遠の命を授けよう。

この液体をそなたの口に入れることに
よって、それは叶えられるのじゃ。

さあ、早く、さあ!」

浩は優衣と以前のような関係に戻った
と判断して、馬鹿発言をしながら
血だらけの自分の指を優衣にゆっくりと
近づけた。

「ちょっと、浩君、止めて。ちょっと」

「何を言っておるのじゃ。永久の命が
そなたの物になるのじゃぞ」

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