bizarre love triangle
「それは出来ん!」

優衣は浩の頭をかなりの力で殴った。

「何、格好つけてんの!

なんでそんなに偉そうなの、あんたは!

そんな両方と付き合えるわけなうじゃん」

「やれば出来る!」

さらに優衣は浩の頭を殴った。

さっきより強く、激しく!

「もう、その小橋さんに言ったの?

このこと」

「うん、さっき。

『いいよ』って言ってた」

「言うわけないじゃん。

明日三人で話し合いしましょうよ。

それで私、決める。

ねえ、私一人にして。

私だけと付き合って。ねー!」

「それは出来ん!」

優衣は浩の頭を殴った。

さっきより強く、激しく、たくましく!
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