Summer sweet fragrance
凌汰side
海岸線から顔を出した朝日が、街に朝の訪れを告げる。
カーテンの隙間から、溢れんばかりの日の光が部屋を明るく染める。
---朝、か…。
今日は入学式だ。
流石に遅刻はマズイだろう。
---めんどくぇ
頭ではわかっていても気怠い身体はゆうことを聞くはずもなく。
もう一度睡魔に身を任せようとしたとき…
ドンドンドンドンドンッッ!!
---ッチッ
軽く舌打ちをして重い体を起こす。