Summer sweet fragrance
「凌汰!!朝だよ!早く起きないと遅刻するよ!」
---朝っぱらからうるせーな…
玄関の鍵を開ける。
すると、今までと違う制服を身にまとった幼馴染みがドアを開ける。
一瞬誰だか分からなかった。
が、あの明るい髪色は、見間違えることがない。
波帆のものだ。
「…な、、なんで…」
「あぁ?」
「なんでまだスエットのままなのーーー!?」
「うるせーな…。朝っぱらからそんなデッケェ声出すな…」
「ちょっとは慌ててよ!早く準しなきゃ間に合わないよ!!」
慣れた手つきでうちの台所で料理する波帆。
多分、弁当でも作ってるんだろう。
アイツが俺の飯を作るようになって3年が経とうとしている。