アンタに惚れるとか絶対ないんだから!!
ナンパ野郎はまたしても突っかかろうとしたけど、一瞬のうちに浅野は
私を巻き込まないように害のないように押し。すぐに三対一で喧嘩し始めた。
浅野って、キモオタのくせに、ケンカ強かったの?
三対一で圧倒的不利だったのに、浅野は息も上がらず全員をボコボコにした。
「ほら、はやくいくぞ。」
浅野いわく、あいつらが目を覚ましたら危ないからっていって、走って逃げた。
そして、人がまばらにいるところへついたら、浅野は顔を鬼にして、私の肩をつかんだ。
「ばかか!おまえは!!俺があそこで助けに行ってなかったらどうなってた!」
「…っ。ごめんなさい。」
「…ちっ。まぁ、いい。 …心配したんだぞ、ばか。」
肩を掴むのをやめて、ふわっと私を抱きしめてくれる。
「心配してくれたの?」
「あたりまえだろ。」
…なにこの、あっまーい、浅野。
それより、気になることがあった。