アンタに惚れるとか絶対ないんだから!!






「に、荷物はどうしたの?」


「ん?荷物?あー。あれは、なんか、泣きながら走ってきた太郎に任せた。」


へええ。太郎どんまい。


「そこから、お前探すんだから、めっちゃ時間かかった。怖かったよな。」


「んーん。別に。」


浅野が来てくれたから怖くなかった。


「ありがとね、助けてくれて。」


「あれっ?てっきり、助けなんて求めてないっていうのかと思ったんだけどなぁ。」


せっかく私が素直になったのに、浅野はばかにしてくる。もういいし。


「浅野のばーか!」


「せっかく素直になった楓花ちゃん、可愛かったんだけどなぁー。」


楓花と可愛いを強調してくる。









< 34 / 72 >

この作品をシェア

pagetop