アンタに惚れるとか絶対ないんだから!!
「に、荷物はどうしたの?」
「ん?荷物?あー。あれは、なんか、泣きながら走ってきた太郎に任せた。」
へええ。太郎どんまい。
「そこから、お前探すんだから、めっちゃ時間かかった。怖かったよな。」
「んーん。別に。」
浅野が来てくれたから怖くなかった。
「ありがとね、助けてくれて。」
「あれっ?てっきり、助けなんて求めてないっていうのかと思ったんだけどなぁ。」
せっかく私が素直になったのに、浅野はばかにしてくる。もういいし。
「浅野のばーか!」
「せっかく素直になった楓花ちゃん、可愛かったんだけどなぁー。」
楓花と可愛いを強調してくる。