アンタに惚れるとか絶対ないんだから!!
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「「えええー!!」」
「これから、アンリちゃんと帰るから一緒にかえれないって…みんなで寄り道は?!」
「放課後五人で遊ぶのは?」
「ごめん。アンリが…」
「浅野。私はなんとなーくわかるから別にいいよ。
ただ、守ることに必死で、守られてる方がどう思ってるのか、は忘れないようにね?」
「「「???」」」
河村さんが後半声を小さくして、耳元で言ってくる。さすが。バレてたんだ。
土田と太郎と、
松村はわかってないようだけど。
「浅野ー…勉強は?そろそろ、テストだけど…」
「あぁ。 河村さんにおしえてもらって?」
「バカ三人おしつけんな、浅野。」
「わりわりー。まぁ、気が向いたら勉強教えてあげるから、ね?」
つい、いつものくせで、拗ねるように俺を見る松村の頭をポンポンと優しく撫でる。