アンタに惚れるとか絶対ないんだから！！

｢イヤミね。｣


｢うっせ。

そんで、中一の頃もう、ほとんどの女子が俺のこと好きだったろ？｣


｢正確には、楓花以外全員ね。｣


｢まぁ。それで、女子はほとんど俺のこと好きって舞い上がってたんだよ。

だけど、松村だけ、なんか、その。俺のこと嫌いだったじゃんか。｣


｢ま、まぁ。たしかに。｣


｢それで、最初は照れ隠しかなって思って、隣の席になること多かったから、意地悪とかよくしてたんだよ。

でも、ほんとに俺の事嫌いなんだってわかって、なんか、気になって…。｣


不意に顔が赤くなるのがわかった。
それにつられて、芹沢の口角があがるのもわかった。


｢ﾌﾌｯ…浅野君でもそんな顔するんだね。｣