アンタに惚れるとか絶対ないんだから!!
私を散々いじったあとは、
実優のぐちをきいた。
どうやら、今、またケンカしてるらしい。
ケンカするほどなかがいいのかな。
うらやましい。
「もうやだ。睦月なんて嫌い。」
涙声で弱音を吐く。
睦月というのは、実優の彼氏で
イケメンだけど、女好きという。
睦月君の女好きによる、浮気が原因でしょっちゅう喧嘩してるらしい。
「ふぅ。まったく、実優は睦月のことが好きなんでしょ?ちょっとの浮気ぐらい我慢しなさいよ。」
「ちょっとの浮気じゃないの!今回は!聞いてよ!もう!ありえないんだから!!」
「…今回はなんだったの?」
「それがね!彼女がいる私の前でほかの女とキスして、普通に私に気づいてお前いたの?とかいってくんの!最低!!」
実優は本気で怒ると一人称が私になる。
これは、めっちゃ怒ってるということだ。