全力疾走でかけぬけるヤツの42.195km
翔は自動ドアに近づいた。
自動ドアは開き、さーっと冷たい風が流れ
「いらっしゃいませ」
と何人かの活気のいい声が飛んできた。
まじで俺はなにやってんだ。
店内は部活終わりの夕方だったのでそれなりに混んでいた。
どのレジも並んでいる。
翔は一番早く番がきそうな列を選びならんだ。
前のやつはやたら多く注文した。
わざとか!と思わず言いたくなる。
やっと商品の準備が出来たら、前のやつが
「スマイルください」
といった。
翔は気になり、レジの店員をみた。
「ご利用、ありがとうございました!」
と、店員はちゃんと満面の”スマイル”で言った。
というか・・・
めちゃくちゃかわいいんですけど!!