愛しい君へ贈る詩
とある日の放課後。
結衣は自分が所属する美術部の部室である、美術室の窓から外を眺めていた。
他の部活動も活動中な為、美術室から見えるグラウンドでは、サッカー部や野球部といった運動部が一生懸命練習に取り組んでいた。
しかし、結衣が見つめる視線の先は運動部ではなかった。
結衣は美術室から眺める空や周りの景色を見ることを楽しみに、毎日飽きもせず、眺めていた。
それは他の部員にも言えることであった。
勿論、結衣とは違った意味で毎日窓の外を眺めているのであるが…。