愛しい君へ贈る詩
暫く眺めていた結衣であったが、時間を確認すると、そろそろ暗くなりそうな時間が刻一刻と迫っていた。
慌てて鞄を持つと、昇降口へと向かった。
時刻は5時半を過ぎようとしており、結衣は慌てていた。
靴を履いて急いで帰ろうと、先を急いでいたこともあり、前に居た人影に気付かず、そのまま突進してしまったのであった。
「キャッ…!」
「っ……」
「ご、ごめんなさい」
結衣は慌ててぶつかった人物に頭を下げて謝った。