男装ホスト★
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数日後。
あたしは淳子さんの宣言通り"付き合って"いた。淳子さんは高そうなメンズのネクタイを手にとってあたしの胸元にあてる。
「これなんかいいんじゃなーい?あ、これもいいわね」
「…淳子さん。付き合うってこういうことですか」
「そうよ。暫く私の遊び相手になってちょうだい」
…バラされるかと思ったけどどうやらその気はないみたい。あたしは安心した。良かった。
あたしがほっと一息ついてる間に淳子さんの手には見知らぬ紙袋があった。
「…買ったんですか?」
「あげるわ。私からのプレゼント」
「ええ!!悪いですから!!」
「私がこれするわけにいかないでしょ。貰いなさい」
淳子さんは有無を言わせず、あたしの手に紙袋を握らせた。
「どんどん次行くわよ~!!」