男装ホスト★

「ね?」

「や、やだぁーゆうくん今日いつもと雰囲気ちがう~」

さゆりが体をくねらせた。それと同時にその豊満な肉体が揺れる。甘ったるい薔薇の香りがした。私は思いっきりさゆりの耳元に口を近づけて囁く。

普段なら絶対にとらない距離感。


「…そう?どこらへんが違う?」

「…!!」


さゆりの顔がこれでもかという程にほてあがる。
友達感覚で付き合えるようにちゃんとキャラ設定をしてるから、こんなに近づくことは初めてだ。


「ゆうくん…!!」

「…なーんてね、イタズラ。ドキッとした?」

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