男装ホスト★


「「プッシューーーー!!」」


そう皆で叫んでシャンパンボトルを一気に3本開けた。開けた途端に液体が瓶口から溢れだす。

それが床に届く前にボトルを持っていたホストは綺麗に整列したグラスにシャンパンを注いでいった。


「さゆりさん!誰なら飲んでいいですか!」


わたしが飲めないので、代わりのホストをご指名頂くのだ。さゆりは少し考えて言う。


「そことそこのお兄さん!!」

「頂きましたっ!龍と遊!!」


ちょうど通りがかった龍に指名が入った。
龍はえっ、とびっくりしたが、そんな顔も笑顔に変わってニヤッと笑うとグラスを奪い取り、シャンパンを飲み干した。


…さすが。
No.1は違うなぁーってこういう時に思う。
でも絶対、あとでなんか言われる気がする。


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