男装ホスト★
ひょいと司が私のスマホを覗いた。
完全にからかいモードだ。
「…んなんじゃねーよ!ってか、勝手に覗くな!」
慌ててスマホの電源を落として、ロッカーに放り込んだ。司が手際よく支度をしながら私に言う。
「好きな女も落とせねーのかよ!!だせえなあ、おい!」
「だから違うって言ってんだろーー!?」
「ムキになってやんのーウケるー」
じゃあ、お先にーと言って司はホールに出て行ってしまった。取り残された私。む、ムッカァ!!しつこいし、ウザイ!!あんなヤツには絶対負けない!!私はバタァン!!!!とロッカーを閉めた。