男装ホスト★

こんな要領でいいのだろうか。
要するに担当のホストが回ってくるまで、お客様を楽しませればいいんだよね?チラリと横を見ると司が早速持ち前のスキルで女性客を口説いている。


…そのお客さん、担当いたけど?
司と一瞬だけ目があった。

…か、確信犯だ…!
アノヤロー!!!


「…どうしたの?ユウキ君」

「あ、いえ、思わずぼーっとしてしまいました」

「あら、なんで?」

「…なぜでしょうね?」


その女性を見つめてみる。彼女の頬がカァッと赤くなった。すぐさま目を逸らして、お酒を注ぐ。


「ゆ、ユウキ君も飲まない…?」

「あ、スイマセン、俺、18なんですよー成人するまで待っててもらえると嬉し…って俺、龍さんのお客さんになんてこと」

「いいのよ~ウブな感じがいいわね~」


…うっし!!要領掴んだカモ!!要するに女子校ノリで行けばいいのだ。
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