男装ホスト★
「…じゃあね~龍ちゃん///ユウキ君も~~////」
その愛美という女性客は上機嫌で、かつ物凄いお金を落としていった。
「ありがとうございました!!」
…すげ。あんなに大金をはたかせる俺様。俺様ってすげーー。改めて実感する。ぼけーっとしていると後ろから髪の毛をワシャワシャされた。
「初めてとしてはなかなかじゃん?ユウキ」
驚いて振り返りつつ、私はその言葉に目を見開いた。
「…」
「なんだぁ?その顔!」
俺様が私の顔を見てみるみるうちに不機嫌になった。
「だ、だって、龍さんがお、俺のこと、誉めた…!!」
キチンと言葉が言えない。
「誉めてねーよ!勘違いすんなボケ!!行くぞ!!」
ガシィっと俺様が私の腕を掴んで、バックヤードに連れて行こうとする。
「…どこに!?俺、まだ仕事残ってるんですけど!?」
私は必死に抵抗するが、俺様に勝てるワケもなく…く、くそぅ!