男装ホスト★
妙にこの安心した感じ。
別に俺様の彼女でも何でもないのに。
ああ…やだ。
この感情があまり良くないものだということはわかる。
私はぎゅっと手を握った。
そして目を瞑る。
そして深呼吸をした。
「…大丈夫」
再び目を開けた。
そこに写るのは俺様が気持ち良さそうに眠っている姿。
なんだかあどけない。
…大丈夫。
もう一回自分に言い聞かせる。
余計な感情を抱いてはいけない。
今の私のとってはそれは単なる毒でしかないのだ。