男装ホスト★
「ひいっ!」
「なんだそのマヌケな声は」
俺様が…自分を見下ろしている。なんと恐ろしい…!!まるでこの世の終わりだ。
「あ、スイマセン、帰ります帰ります!!」
だから怒らないで。キレないで。私は慌てて自分の荷物をひっつかんで出口に向かうが、俺様によって呼び止められた。
「待て!!」
「な、なんでしょう…?」
恐る恐る振り替える。俺様がバツの悪そうな顔をして頭を掻いていた。そして、何かを呟いた。
「…るかった」
「はい?」
「だから…悪かったと言っている」
私はポカンと口を開けた。
ありえない珍事が今ここで起きている。