男装ホスト★


いつもはクールな朱鳥が感情を高ぶらせている。珍しい。それだけ心配してくれてたってこと?私は申し訳ない気持ちになった。

「…ごめん。どうしてこの場所がわかったの?」

「ウチの人に調べさせたに決まってるじゃない!!」


ウチの人とは、朱鳥は東田宝石店のトップのご令嬢ゆえにきっと社員を使ったのだろう。そして将来、社長になるべく宝石のことを勉強中のはずだ。

朱鳥は泣き止むとキッと私を睨み付けた。


「しかもその格好なんなの!?まるで男みたいじゃない!!ねえ、今何をしてるの?まさか…また借金…!?」

「落ち着いて、朱鳥。全部話すから…」

「ええ、当然よね、私をこんなにも心配させたんだから」


朱鳥は完全に私から離れて腕組みをして、私を睨みつけた。


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