男装ホスト★


まだ出勤するには時間があったので朱鳥は私を連れてデパートに連れて行った。どうやらダサい、らしい。これでもセンス良いって誉められるんだけど…。抜群のセンスを持った朱鳥には敵わない。

お店を巡りながら私はふと考える。
朱鳥と私は世間から見たら完全にカップルにしか見えないだろう。私が彼氏で、朱鳥が彼女。


私が物思いにふけっている間にも、朱鳥は次々に私に似合いそうなメンズ服を買い込んで、終いには美容室にも連れて行かれて、朱鳥曰わく『野暮ったい』髪型を流行のものにしてもらった。




「…」


< 70 / 120 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop