男装ホスト★


「…その髪色似合ってんじゃん」

大人の笑みを浮かべて篤が言った。

……ヤバい。

「あ、ありがとうございます」


かっこよすぎるこの人!さすがNo.2なだけあるなぁ。男にも優しい。これ結構ポイントだよね。私が篤さんに見とれていると、

「ほら、ボケッとしない!早く案内してよ」


朱鳥が私の背をペシッと叩いた。私の頭は残念ながら朱鳥の身長では届かない。すると篤が今気づいたとばかりに朱鳥を凝視した。私はその反応に不安を覚えた。朱鳥は篤さんまで見とれる美人ではあるが!


「あ、篤さん!俺の客ですからね!」

私は背に朱鳥を隠した。



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