男装ホスト★
「…わかってるよ。頑張って」
篤はポンポンと私の頭を叩くと指名客の元へと去って行った。珍しい。もう子供じゃないんだけどなぁ…。でも不思議。篤さんにやられるなら全然イヤだと感じない。
俺様だったら全力で何か言い返している。
「…じゃあ、朱鳥、着替えてくるから暫くここで待ってて。俺が戻ってくるまでお酒飲んじゃダメだから。未成年だし」
「わかった。早くね」
朱鳥はしっかり頷くと店内の観察をし始めた。遠目にヘルプのホストが入って、朱鳥が適当にあしらっている様子が見えた。