男装ホスト★

「―――カクテルでいいですか?」

淳子は一瞬驚いた表情をしたのちに、期待通りと満足げにわらった。


「…そうね、ロマネ・コンティを一つ」

辺りがざわついた。
隣のヘルプのキャストも動きが止まる。


「ロマネ・コンティ一本!!」


ボーイが周囲に聞こえるように高々と言った。
ロマネ・コンティは一本150万円を超すような高級酒だ。

私もそんなお酒を注文されたのは初めてで戸惑った。


「ええーーお母様がロマネ頼むなら私も!!」


ミリアがぶすっと言い放った。



「ロマネ二本!!」






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