男装ホスト★


「ありがとうございます」

「いいのよ、お礼だから」

「そうよそうよ」


ゆうきはごくりと唾をのみこんだ。
彼女たちが常連客になってくれれば―――


ここは慎重にいかなければならない。
あくまでも自然に。


「あ、そのリングはブルーダイヤですか?素敵ですね」


さり気なくミリアも手を取ってリングを見てる風を装う。
ミリアが顔を真っ赤にして、はい!そうです!と喜んだ。


…案外うぶなのかも。


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