光の少女Ⅲ【合成獣編】
第1部 造られた命

第1章 時を越えた再会

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最果ての森にあったゲートを通った花音と風夜は、森の中にいた。

周りを見回しても、木ばかりで最果ての森との区別がつかない。


「本当に別世界に来れたのかな?」

「・・・まぁ、森を出てみればわかるだろ」


言って、風夜が歩き出す。彼の後について森を出ると、すぐ近くに街が見えた。

最果ての森の近くには街などはなかったことから、此処が別世界であるのは確かなようだった。

街の中に入った花音は、辺りを見回しながら歩いていた。

街の住人達は、花音の知る二つの世界とは違い、様々な姿をしている。

背から黒い翼を生やした者、白や透き通る羽を持つ者、人ではない耳や尾を生やしている者、明らかに人ではない者もいる。


「どうやら、この世界には、俺達の世界にはいない様々な種族がいるみたいだな」

「そうだね」

「あっ、いた!」


花音と風夜が話しながら歩いていると、そんな声がして、二人の目の前に何か小さなものが飛んできた。


「沙羅ー、見付けたよー!」


目の前に来たのは、背から羽を生やした二十センチ位の少女で、背後を振り返り叫んでいる。


「あら、思ったより早く見付かったわね」


そう言って現れたのは、二十歳前後に見える女性だった。
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