光の少女Ⅲ【合成獣編】
「ふん!」
「「「うわああぁ!」」」
男の周りで風が渦を巻いたかと思うと、一瞬で三人が弾き飛ばされる。
「封魔!龍牙!白夜!」
「ふははは、言っただろう。私は、最強の存在となったのだ!もはや、闘神だろうと敵ではない!はーはははっ」
そう言い、笑い続ける男に神蘭達が鋭い視線を向け、それを受けた男も嫌な笑みを浮かべる。
「さあ、どうする?お前達の仲間だった奴と同じように、自爆技でも使うか?それも、今の私に通用するかわからないがな」
(確かに今のままじゃ・・・)
男の言葉に、どうすればいいのか花音が考えていると、横に星夢が来るのがわかった。
「あの首飾り・・・」
男の首飾りを見ながら、星夢が口を開く。
「えっ?」
「あれを壊せば、あいつは水とかを操ることは出来なくなるはずよ」
「でも」
小声で続ける星夢に、花音も男の方を見ながら、小声で返す。
彼女の言うように、首飾りについている珠を壊してしまえば、男の戦闘力を削ぐことは出来るだろう。
だが、それを破壊するということが難しい気がした。