光の少女Ⅲ【合成獣編】
「えっ?」
「今はそれを使わせてもらいなさい。・・・そろそろ、タイムリミットみたいよ」
神麗がそう言った時、男が雄叫びを上げる。
それと同時に、今まで繰り返してきた実験の影響でか、その姿を醜く変えていく。
数秒後には、もう男の面影すらなくなっていた。
「・・・憐れだな」
そんな姿を見て、[風夜]は呟くと、目を閉じる。
「・・・時間だ。後は任せる」
そう言ったかと思うと、翼は消え、次に目を開いた時には、いつもの風夜に戻っていた。