光の少女Ⅲ【合成獣編】
3
「・・・駄目だ。全然、効いてないみたいだぞ」
神蘭達が隙をつくってくれるのに合わせて、攻撃しているのだが、聞いている様子がないことに、夜天が呟く。
「このままだと、此方が消耗していくだけだ」
「・・・ねえ、そういえば、あの姿になる前に着てた防具ってどうなったんだろうね」
「って、何で今、そんなことを言ってるの?」
「いや、だって、気になっちゃって・・・」
琴音に突っ込まれて、美咲が苦笑する。
だが、それを聞いて花音は、はっとしたように元研究者の方を見た。
理性をなくしたことで、感覚も鈍くなっているのかと思っていたが、よく見ると身体を何かが覆っていた。
(もしかして)
花音がそう思ったのと同時に、雷牙が攻撃し、元研究者の身体に電気が走る。
だがそれは、身体というより、周りにある何かを伝っているだけのようでもあった。
「・・・気付いたか?」
その時、近くに来た封魔が言う。
「あいつが付けていた防具、それがあいつの身体を甲羅のように覆っている」
「あれをどうにかしなければ、ダメージを与えられないんだろうけどな」
「でも、どうするんだ?これだけ攻撃していても、誰の攻撃も通っていないんだぞ」
「・・・・・・」
光輝と紫影の声を聞きながら、花音は考え込んだ。
「・・・駄目だ。全然、効いてないみたいだぞ」
神蘭達が隙をつくってくれるのに合わせて、攻撃しているのだが、聞いている様子がないことに、夜天が呟く。
「このままだと、此方が消耗していくだけだ」
「・・・ねえ、そういえば、あの姿になる前に着てた防具ってどうなったんだろうね」
「って、何で今、そんなことを言ってるの?」
「いや、だって、気になっちゃって・・・」
琴音に突っ込まれて、美咲が苦笑する。
だが、それを聞いて花音は、はっとしたように元研究者の方を見た。
理性をなくしたことで、感覚も鈍くなっているのかと思っていたが、よく見ると身体を何かが覆っていた。
(もしかして)
花音がそう思ったのと同時に、雷牙が攻撃し、元研究者の身体に電気が走る。
だがそれは、身体というより、周りにある何かを伝っているだけのようでもあった。
「・・・気付いたか?」
その時、近くに来た封魔が言う。
「あいつが付けていた防具、それがあいつの身体を甲羅のように覆っている」
「あれをどうにかしなければ、ダメージを与えられないんだろうけどな」
「でも、どうするんだ?これだけ攻撃していても、誰の攻撃も通っていないんだぞ」
「・・・・・・」
光輝と紫影の声を聞きながら、花音は考え込んだ。