光の少女Ⅲ【合成獣編】

(一か八かだけど・・・)


頭の中である方法が思い浮かび、口を開く。


「・・・一つ思い付いたことがあるんだけど」

「思い付いたって」

「上手くいくかはわからないけど、このままでいるよりは・・・」


そう言いつつ、花音は火焔と水蓮を見る。


「俺達か?」

「うん。二人は、交互に攻撃して。何処を狙ってもいいけど、出来るだけ一点集中で。それから」


二人から視線を外し、風夜と凍矢を見る。


「風夜と凍矢くんは、二人をサポートして。風夜は火の威力が高まるように、凍矢くんは水の温度を出来るだけ下げて」


それはまだ何も知らなかった頃、本かテレビで見たものを思いだして、思いついた方法だった。
< 111 / 150 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop