光の少女Ⅲ【合成獣編】

第11章 力を合わせて

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「ウガアアア」


身体の動きを封じられ、思い通りにいかないことに苛ついたのか、声を上げて拘束から逃れようと暴れだす。

その拘束を解かれないようにか、其々の拘束が強まるのが見えたが、暴れる力の方が強いようで抑えきれていないようだった。


「「「「「っ!!」」」」」


それどころか、神蘭達の方が引っ張られ、引き摺られかける。


「・・・あまりもちそうにないわね。急いで!」


神蘭達の様子を見て、神麗が言う。

それにまず動いたのは、火焔と空夜だった。

火焔が放った炎が、空夜の放った風を受けて、激しく燃え上がり、元研究者の男に直撃する。


「水蓮!」

「ええ!」

「光輝!」

「ああ!」


続けて、電流を帯びた水の渦が、最後に合わさってお互いの威力を高めあった光と闇の渦が当たり、元研究者の身体は爆発に巻き込まれる。


「・・・やったか!?」

「これは、流石に効いただろ」


手応えを感じたのか、声が上がる。

だが、煙が晴れた時に見えたのは、ふらつきながらもまだ立っている姿だった。
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