光の少女Ⅲ【合成獣編】
第12章 対立する種族
1
「んー!」
実験を繰り返し、最後は自らも合成獣になっていた研究者の男を倒した次の日、花音は大きく伸びをしていた。
まだ昨日の疲れからか、誰も起きている様子はない。
そんな彼等を起こさないように、花音は立ち上がると、そっと歩き出す。
そして花音が来たのは、昨日研究者の男と戦った場所だった。
その辺りを見回してみると、地面に亀裂がはしったり、抉られていたりと、激戦の跡がくっきりと残っていた。
(でも、やっとあの研究者も倒せたし・・・、あとは・・・)
そう思った時、急に上空が光ったような気がして、花音は上を見上げる。
すると、光に包まれた何かが此方に向かって降りてきていた。
一直線に降りてきた光は、地面についた所で弾け、その眩しさから花音は手で顔を庇う。
光がおさまって手を下げると、そこには四十代位の男女と二十代位の男女、その四人に囲まれるように一人の少女がいた。
向こうも花音に気付いたのか、真ん中にいた少女がふと両脇の二十代位の男女へ視線を向ける。
それと同時に二人の姿が消えたかと思った次の瞬間、花音の首もとに二本の剣が突き付けられていた。
「!!」
いきなりだったことと、向けられる殺気で花音が動けずにいると、ふと二人は何かに気付いてそこから飛び退く。
その直後、花音は後ろから誰かに抱え込まれた。
「んー!」
実験を繰り返し、最後は自らも合成獣になっていた研究者の男を倒した次の日、花音は大きく伸びをしていた。
まだ昨日の疲れからか、誰も起きている様子はない。
そんな彼等を起こさないように、花音は立ち上がると、そっと歩き出す。
そして花音が来たのは、昨日研究者の男と戦った場所だった。
その辺りを見回してみると、地面に亀裂がはしったり、抉られていたりと、激戦の跡がくっきりと残っていた。
(でも、やっとあの研究者も倒せたし・・・、あとは・・・)
そう思った時、急に上空が光ったような気がして、花音は上を見上げる。
すると、光に包まれた何かが此方に向かって降りてきていた。
一直線に降りてきた光は、地面についた所で弾け、その眩しさから花音は手で顔を庇う。
光がおさまって手を下げると、そこには四十代位の男女と二十代位の男女、その四人に囲まれるように一人の少女がいた。
向こうも花音に気付いたのか、真ん中にいた少女がふと両脇の二十代位の男女へ視線を向ける。
それと同時に二人の姿が消えたかと思った次の瞬間、花音の首もとに二本の剣が突き付けられていた。
「!!」
いきなりだったことと、向けられる殺気で花音が動けずにいると、ふと二人は何かに気付いてそこから飛び退く。
その直後、花音は後ろから誰かに抱え込まれた。