光の少女Ⅲ【合成獣編】


「誰に、止めをさすだって・・・?」


その声に花音は、途切れかけていた意識を無理矢理起こし、風夜を見る。

表情は見えなかったが、伝わってくる禍々しさには覚えがあった。


「紛い物のくせに、俺を倒そうなんて、千年早い!」

「ウガアアァッ」


風夜の姿が消え、K-01の巨体が倒れる。


「K-01!何をしている!?早く始末しろ!」

「グアアァン」


起き上がったK-01が風夜に腕を叩き付けるように降り下ろす。

だが、風夜はそれを軽々と受け止めて、逆に吹っ飛ばした。


「どうした?もう終わりか?」

「えぇい!何をしている!?」


苛立たしげに声を上げた男が、何か注射器のようなものを取りだし、K-01に近付く。


「さっさと殺せ。さもないと、もっと苦しむことになるぞ」


男に注射を打たれ、苦しんでいたK-01がその言葉に身体を震わせる。


「グオオ」

「・・・まだやるか」


起き上がったK-01に、風夜が再び姿を消す。


「はあっ!!」


次に彼が姿を現したのは、K-01の目の前で、K-01を思いきり蹴り飛ばした。
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