光の少女Ⅲ【合成獣編】
2
その頃、風の国。
「ふふ、どうかしら?身体の調子は?」
「・・・ああ。いい感じだ」
窮姫の声に、玉座に座る男が返す。
「ははは、ついに・・・、ついに私が王になる日がきた!これで、漸く大臣としての立場に甘んじてきた日々が報われた!・・・今日からは、私がこの風の国の王だ!はははっ!」
「そう。それはよかったわね。・・・それより、あなたの役目、忘れてないでしょうね?それを忘れているなら、何のために貴方に力をあげたのか、わからないわ」
冷たい声で言う窮姫に、大臣にニヤリと笑った。
「ああ、わかっているさ。お前達が此処を留守にしている間、此処を守ればいいのだろう」
「そうよ。此処を足掛かりにして、この世界を手に入れるのだから。奪い返されたら困るの」
その言葉に、大臣の男は笑う。
「ははっ、案ずるな。私も折角手に入れたこの地位を失いたくない。それに、お前達がくれた魔族としてのこの力・・・、そう簡単に負けるような力ではないだろう」
「そうね。貴方に渡した魔族としての力は、最上級クラスのもの。闘神達も神界へ呼び戻されているでしょうから、他の奴等が来ても相手にはならないでしょう。・・・油断して足下を掬われることだけはないようにね」
「ああ・・・」
「ふふ、それじゃあ、任せたわよ」
そう言うと、窮姫はその場から姿を消した。
その頃、風の国。
「ふふ、どうかしら?身体の調子は?」
「・・・ああ。いい感じだ」
窮姫の声に、玉座に座る男が返す。
「ははは、ついに・・・、ついに私が王になる日がきた!これで、漸く大臣としての立場に甘んじてきた日々が報われた!・・・今日からは、私がこの風の国の王だ!はははっ!」
「そう。それはよかったわね。・・・それより、あなたの役目、忘れてないでしょうね?それを忘れているなら、何のために貴方に力をあげたのか、わからないわ」
冷たい声で言う窮姫に、大臣にニヤリと笑った。
「ああ、わかっているさ。お前達が此処を留守にしている間、此処を守ればいいのだろう」
「そうよ。此処を足掛かりにして、この世界を手に入れるのだから。奪い返されたら困るの」
その言葉に、大臣の男は笑う。
「ははっ、案ずるな。私も折角手に入れたこの地位を失いたくない。それに、お前達がくれた魔族としてのこの力・・・、そう簡単に負けるような力ではないだろう」
「そうね。貴方に渡した魔族としての力は、最上級クラスのもの。闘神達も神界へ呼び戻されているでしょうから、他の奴等が来ても相手にはならないでしょう。・・・油断して足下を掬われることだけはないようにね」
「ああ・・・」
「ふふ、それじゃあ、任せたわよ」
そう言うと、窮姫はその場から姿を消した。