光の少女Ⅲ【合成獣編】
「そう・・・、ならどうする?捕らわれている人達を助けていたら、間に合わなくなるかもしれないわよ?」
「でも・・・」
沙羅の言葉に、火焔達の方を見る。
彼等は捕らわれている人達のことが気になっているようだった。
「三組に分かれるっていうのもありじゃないかしら?・・・あまり戦力をばらすのもよくないでしょうけど」
「三組って・・・」
「一つは、城を奪還する組、二つ目は城へ侵入し、牢の人達を助ける組、三つ目は街に残り、必要に応じて動く・・・、まぁ、状況がどう動くかわからないから、保険のようなものね」
言って、神麗がふふっと笑う。
それでも彼女の提案のように動くのがいい気がした。