光の少女Ⅲ【合成獣編】
「ウガァ!グヌアァ!」
「っ!!」
風夜に蹴りを入れられ、バランスを崩したK-01だったが直ぐに体勢を立て直し、太い腕で殴りかかる。
それを風夜は両腕をクロスさせ防いだが、続いた二発目で後ろへ飛ばされた。
「・・・あ・・・」
それを見た花音は声を上げたが、彼は空中で一回転して体勢を立て直し、直ぐにK-01に向かっていく。
「はあああっ!!」
「ガアアアッ」
お互いに力を纏わせた拳をぶつけ合い、今度は両方が吹き飛ぶ。
それでも体勢を立て直しては再びぶつかり合うのを、花音はただ見ていることしか出来なかったが、次第に風夜が押され出すのがわかった。
「ぐあっ!!」
何度目かの激突の後、とうとう風夜だけが床へ叩き付けられる。
「グアアッ」
K-01が止めとばかりに、上に飛び上がり、風夜を押し潰そうと彼に向かって急降下する。
それに気付いた風夜が自分の頭上に、魔力で盾を作ったのが見えたが、同じく魔力を身体中に纏わせたK-01が、盾ごと彼を押し潰した。