光の少女Ⅲ【合成獣編】
「問題あるよ!貴方と風夜を一緒にしないで!」


叫ぶように言って、キッと睨み付ける。


「・・・何だと?」

「・・・そうだな。お前とは違うだろうな」


顔をしかめた元大臣に、凍矢が続けて言う。


「少なくとも、お前みたいに魔族の侵略を許し、そいつらの力をかさにきたまま、自分の地位だけを確立したりはしないな」

「・・・本当の王なら、民の事を考えて行動する。自分のことしか考えていないお前みたいな奴は、王に相応しくないと思うぜ」


凍矢と刹那の言葉に、元大臣の表情から笑みが完全に消える。


「・・・随分、好き勝手に言ってくれる。・・・いいだろう。そんなに命が惜しくないなら、私の力を見せてやる」


そう言った元大臣が掌に、球体のようなものを宿す。

それは段々と巨大化していき、花音達はその中に吸い込まれた。
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