光の少女Ⅲ【合成獣編】
2
場面が切り替わり、今度は息子が眠っている。
そこに静かに入ってきた女性が、ベッド横に来て、眠っている彼に手を伸ばす。
『・・・ごめんなさいね』
呟いた女性が翳した手から光が溢れ、眠っている彼の中に入っていく。
それは、何かの術を掛けているようにも見えた。
暫くして、女性は翳していた手を引き、眠っている顔を眺める。
『・・・これでもう大丈夫。貴方も、貴方の子孫達も・・・』
そう呟いて、女性は背を向ける。
『・・・さようなら。この国を、あの人が愛した国をよろしくね』
その言葉を最後に、女性は姿を消した。
次に見えたのは、姿を消した女性と窮姫が争っている姿だった。
今まで聞こえていた声は、何故か聞こえてこない。
だが、二人が何やら激しく争っているのはわかった。
今まで花音達に気付くこともなかった為、手を出すことは出来ないのだろうと見ていただけだった花音達の前で、窮姫によって女性が切り捨てられる。
「っ・・・!」
それでもなお、いたぶられている様子に、花音は口元を手で覆う。
その横では、風華が見ないように、空夜が彼女の目を手で覆っていた。
場面が切り替わり、今度は息子が眠っている。
そこに静かに入ってきた女性が、ベッド横に来て、眠っている彼に手を伸ばす。
『・・・ごめんなさいね』
呟いた女性が翳した手から光が溢れ、眠っている彼の中に入っていく。
それは、何かの術を掛けているようにも見えた。
暫くして、女性は翳していた手を引き、眠っている顔を眺める。
『・・・これでもう大丈夫。貴方も、貴方の子孫達も・・・』
そう呟いて、女性は背を向ける。
『・・・さようなら。この国を、あの人が愛した国をよろしくね』
その言葉を最後に、女性は姿を消した。
次に見えたのは、姿を消した女性と窮姫が争っている姿だった。
今まで聞こえていた声は、何故か聞こえてこない。
だが、二人が何やら激しく争っているのはわかった。
今まで花音達に気付くこともなかった為、手を出すことは出来ないのだろうと見ていただけだった花音達の前で、窮姫によって女性が切り捨てられる。
「っ・・・!」
それでもなお、いたぶられている様子に、花音は口元を手で覆う。
その横では、風華が見ないように、空夜が彼女の目を手で覆っていた。