光の少女Ⅲ【合成獣編】
第4章 引き継がれる想い
1
女性が消えたのと同時に、空間の中には何もなくなり、花音達だけになる。
「今の女の人って、もしかして・・・」
「沙羅の姉、か?」
風夜と顔を見合わせていると、ふと人の気配が増えた気がした。
「・・・!!」
それに反応して、警戒する花音達の前に現れたのは数人の男女で、その中には過去の映像の中にいた息子と似ている者もいた。
「・・・!!お前等、まさかっ・・・」
「そう、彼等は私の術によって、存在することを許されなかった。・・・私のもう一人の息子とその子孫達」
それを見て、息をのんだのは《風夜》で、彼に答えるように更に一人の女性が出てくる。
その女性は、先程消えるところを見たばかりの沙羅の姉だった。
「えっ?何?一体、どうなってるの?」
「・・・術によって、存在出来なかったってことは、お前達は・・・」
「そうだ。そいつと同じ魔族だよ」
話についていけてないらしい風華と違い、言いかけた空夜に、その内の一人が《風夜》を指して言う。
「・・・だが、こんな状況で現れて、一体何をするつもりなんだ?」
「こんな状況だから、現れたのよ。・・・恐らく、私達が身体を失っても、意思だけで存在していたのは、この時の為だったのね」
言いながら、女性が風夜を見る。
「おい!待てよ!」
それに気付いて、《風夜》が声を上げた。
「お前等、一体何をするつもりなんだ?まさか、こいつを[完全に]魔族にするつもりか!?」
そう叫んだ《風夜》に、花音は思わず彼を見た。
女性が消えたのと同時に、空間の中には何もなくなり、花音達だけになる。
「今の女の人って、もしかして・・・」
「沙羅の姉、か?」
風夜と顔を見合わせていると、ふと人の気配が増えた気がした。
「・・・!!」
それに反応して、警戒する花音達の前に現れたのは数人の男女で、その中には過去の映像の中にいた息子と似ている者もいた。
「・・・!!お前等、まさかっ・・・」
「そう、彼等は私の術によって、存在することを許されなかった。・・・私のもう一人の息子とその子孫達」
それを見て、息をのんだのは《風夜》で、彼に答えるように更に一人の女性が出てくる。
その女性は、先程消えるところを見たばかりの沙羅の姉だった。
「えっ?何?一体、どうなってるの?」
「・・・術によって、存在出来なかったってことは、お前達は・・・」
「そうだ。そいつと同じ魔族だよ」
話についていけてないらしい風華と違い、言いかけた空夜に、その内の一人が《風夜》を指して言う。
「・・・だが、こんな状況で現れて、一体何をするつもりなんだ?」
「こんな状況だから、現れたのよ。・・・恐らく、私達が身体を失っても、意思だけで存在していたのは、この時の為だったのね」
言いながら、女性が風夜を見る。
「おい!待てよ!」
それに気付いて、《風夜》が声を上げた。
「お前等、一体何をするつもりなんだ?まさか、こいつを[完全に]魔族にするつもりか!?」
そう叫んだ《風夜》に、花音は思わず彼を見た。