光の少女Ⅲ【合成獣編】
2
「・・・本当に、それが目的なのか?」
「ええ。私は、あの人と息子達が愛し、大切にしていたこの国を壊されたくないの。私だけでなく、彼等もね」
そう言って、女性は周りにいる子孫達を見る。
すると、その内の一人が口を開く。
「俺達は、存在していなかったとはいっても、もう一人の自分を通して、外の世界を見てきた。・・・もう一人の自分がどれだけこの国を愛し、大切に思ってきたのかも知ってる。それを自分達の欲望の為に壊されるのを黙って見ているわけにはいかない」
「・・・貴方にとっては、酷な選択かもしれない。でも・・・」
それを聞きながら、風夜は少し目を閉じたが、すぐに目を開ける。
その表情は、覚悟を決めたようにも見えた。
「・・・わかった。・・・お前達の力を受け入れよう」
「なっ!?」
「っ!」
「風兄様!?」
風夜が言った言葉に、《風夜》が声を上げ、空夜と風華が彼を見る。
「おい!本気なのか?さっき言ったことは、嘘じゃないんだぞ!」
「・・・ああ、わかってるさ。・・・それでも、これが最善策なんだ」
「最善って、今のお前なら王族として、過ごせるんだぞ!」
《風夜》の言葉に、風夜は首を横に振った。
「・・・本当に、それが目的なのか?」
「ええ。私は、あの人と息子達が愛し、大切にしていたこの国を壊されたくないの。私だけでなく、彼等もね」
そう言って、女性は周りにいる子孫達を見る。
すると、その内の一人が口を開く。
「俺達は、存在していなかったとはいっても、もう一人の自分を通して、外の世界を見てきた。・・・もう一人の自分がどれだけこの国を愛し、大切に思ってきたのかも知ってる。それを自分達の欲望の為に壊されるのを黙って見ているわけにはいかない」
「・・・貴方にとっては、酷な選択かもしれない。でも・・・」
それを聞きながら、風夜は少し目を閉じたが、すぐに目を開ける。
その表情は、覚悟を決めたようにも見えた。
「・・・わかった。・・・お前達の力を受け入れよう」
「なっ!?」
「っ!」
「風兄様!?」
風夜が言った言葉に、《風夜》が声を上げ、空夜と風華が彼を見る。
「おい!本気なのか?さっき言ったことは、嘘じゃないんだぞ!」
「・・・ああ、わかってるさ。・・・それでも、これが最善策なんだ」
「最善って、今のお前なら王族として、過ごせるんだぞ!」
《風夜》の言葉に、風夜は首を横に振った。