光の少女Ⅲ【合成獣編】
第6章 謎の声
1
「・・・・・・」
大臣が消えていなくなった謁見の間。静寂をやぶるように再び謁見の間の扉が開かれる。
そこには、何人もの軍人達と、外で待機していたはずの沙羅達がいた。
「神界軍・・・!?」
「そんな、まだ約束の時間じゃ・・・・」
昴が呟いたのを聞き、花音が言うと、軍の中から一人の男が進み出た。
「確かに、また約束の時間じゃない。しかし、先程幾つかの巨大な魔力を感じた。それを見過ごす訳にはいかないだろう?」
その言葉に、緊張がはしる。
その時、ふと風夜と《風夜》、そして神麗が誰もいないはずの宙を見る。
そこにはいつの間にか不気味な人形があった。
「な、何、あれ?」
「一体、いつの間に・・・」
謁見の間に来た時にはなかったはずのものに、風華と空夜が呟く。
その時、急にその人形が笑い声をあげながら、浮かび上がった。
「あーははは、馬鹿な奴。最後の最後まで、利用されていることに気付かず、本当に王になれると思ってるなんてさぁ。・・・でもって、役立たず。折角手に入れた国を、取り戻されるなんて、本当に役立たず」
そこまで言って、笑い声がとまる。
「・・・でも、まあ、いいわ。お楽しみはこれからよ」
そこまでいった人形の身体が光を放つ。
そうかと思うと、城の何処からか狂ったような声が聞こえてきた。
「・・・・・・」
大臣が消えていなくなった謁見の間。静寂をやぶるように再び謁見の間の扉が開かれる。
そこには、何人もの軍人達と、外で待機していたはずの沙羅達がいた。
「神界軍・・・!?」
「そんな、まだ約束の時間じゃ・・・・」
昴が呟いたのを聞き、花音が言うと、軍の中から一人の男が進み出た。
「確かに、また約束の時間じゃない。しかし、先程幾つかの巨大な魔力を感じた。それを見過ごす訳にはいかないだろう?」
その言葉に、緊張がはしる。
その時、ふと風夜と《風夜》、そして神麗が誰もいないはずの宙を見る。
そこにはいつの間にか不気味な人形があった。
「な、何、あれ?」
「一体、いつの間に・・・」
謁見の間に来た時にはなかったはずのものに、風華と空夜が呟く。
その時、急にその人形が笑い声をあげながら、浮かび上がった。
「あーははは、馬鹿な奴。最後の最後まで、利用されていることに気付かず、本当に王になれると思ってるなんてさぁ。・・・でもって、役立たず。折角手に入れた国を、取り戻されるなんて、本当に役立たず」
そこまで言って、笑い声がとまる。
「・・・でも、まあ、いいわ。お楽しみはこれからよ」
そこまでいった人形の身体が光を放つ。
そうかと思うと、城の何処からか狂ったような声が聞こえてきた。