光の少女Ⅲ【合成獣編】
「風夜・・・、よかったの?」
「ん?」
夕食の後、風夜が外へ出ていくのを見た花音は後を追いかけ、すぐ外にいた風夜に問い掛けた。
「だって、本当は・・・」
「それでも、あの化け物を倒すには、他に方法はないだろ」
「・・・・・・」
「本当に、それでいいのね?」
返答に迷っていた花音の後から、沙羅の声がする。
「ああ。・・・魔族の力を受け入れる。だから、協力してほしい」
「わかったわ。ただし、前にも言った通り、そう簡単なことではないけど?」
「・・・ああ」
「なら、今日は早く休みなさい。明日、朝早くから動くから」
そう言った沙羅に、風夜は頷いた。