光の少女Ⅲ【合成獣編】
「あなた達ね、ゲートを通って、この世界に来たのは」
「そうですけど・・・」
「だから、何だと言うんだ?」
風夜が女性を警戒するように見て、花音の一歩前に出る。
「ふふ、そんなに警戒しないで?私達は、あなた達の味方のつもりよ」
「・・・そう言われたところで、直ぐに信じると思うか?」
「まあ、普通は信じないでしょうね。でも、あなた達の目的は察しがついてるし、それに協力するつもりで来たのよ」
言って、女性は風夜を指す。
「彼の中で目覚めてしまった魔族の血をどうにかしたくて、この世界へ来た・・・違う?」
「「!?」」
その言葉に花音と風夜は目を見開く。
それを見て、沙羅と呼ばれていた女性はフフっと笑った。