光の少女Ⅲ【合成獣編】
神麗に基本的な動作を教えてもらい、数時間。


「や、やっと当たるようになってきた・・・」


連続で何回か的に矢が当たり、花音は息を弾ませながら呟く。

光の矢が上手く作れるようになるまで数十分。

弓の扱いに慣れるのに数十分。

的に上手く当たるようになるまでに一時間以上。

大変だったが、少しでも上達してきたことは嬉しかった。


(もう少し・・・)


コツを掴んできたところでもう少しやっておきたいと、疲れた身体を奮い立たせて、矢を作り、的へ放つ。

だが、その矢がどうなるか、見届ける前に、花音の意識は消えていた。
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