光の少女Ⅲ【合成獣編】
4
倒れてからどの位の時間が経ったのか、花音の意識が戻ったのはベッドの上で、傍には風夜の姿があった。
「・・・帰ってきてたんだね」
「ああ。まさか、帰ってきてすぐに倒れてるところに出くわすとは、思ってなかったけどな」
「・・・ごめん」
呆れたように言う風夜に苦笑して返すと、彼はふと傍らの弓を見た。
「その弓は?」
「これ?私も今のままじゃ、駄目だと思って、それを話したら神麗さんが作ってくれたの」
「それで、練習してたのか」
「うん。でも、最初からちょっと頑張りすぎたみたい」
「まあ、倒れるくらいだからそうなんだろうな」
「そう言う風夜こそどうなったの?」
そう問い掛けると、風夜は表情を固くした。
「・・・取り合えず、沙羅が出してきた課題はすべてクリアした。明日一日休んだら、明後日俺の中の魔力を実体化させるそうだ」
「・・・そう。じゃあ、明日の内に私はもう少し慣れておかないとね」
風夜の話を聞いて、花音は呟く。
明後日というのは、沙羅が風夜の今の実力を見て、大丈夫だと判断したのだろう。
そして、風夜がもう一人の自分に勝てば、再び研究所に行くことになる。
それを考えれば、花音にはあと一日しか残されていなかった。
倒れてからどの位の時間が経ったのか、花音の意識が戻ったのはベッドの上で、傍には風夜の姿があった。
「・・・帰ってきてたんだね」
「ああ。まさか、帰ってきてすぐに倒れてるところに出くわすとは、思ってなかったけどな」
「・・・ごめん」
呆れたように言う風夜に苦笑して返すと、彼はふと傍らの弓を見た。
「その弓は?」
「これ?私も今のままじゃ、駄目だと思って、それを話したら神麗さんが作ってくれたの」
「それで、練習してたのか」
「うん。でも、最初からちょっと頑張りすぎたみたい」
「まあ、倒れるくらいだからそうなんだろうな」
「そう言う風夜こそどうなったの?」
そう問い掛けると、風夜は表情を固くした。
「・・・取り合えず、沙羅が出してきた課題はすべてクリアした。明日一日休んだら、明後日俺の中の魔力を実体化させるそうだ」
「・・・そう。じゃあ、明日の内に私はもう少し慣れておかないとね」
風夜の話を聞いて、花音は呟く。
明後日というのは、沙羅が風夜の今の実力を見て、大丈夫だと判断したのだろう。
そして、風夜がもう一人の自分に勝てば、再び研究所に行くことになる。
それを考えれば、花音にはあと一日しか残されていなかった。