光の少女Ⅲ【合成獣編】
「行けっ!」


風夜の声がして、紅牙と蒼牙が弾かれたように走り出し、朔耶が続く。

花音もその後を追いかけようとして、風夜のことも気になり、すぐに止まる。すると、沙羅に軽く肩を叩かれた。


「残りたかったら、残っててもいいのよ?」

「えっ?」

「ふふ、あの子達のことは、私と沙羅さんに任せて。・・・一人で残していくのは、気が引けるんでしょ?」


続けて言った神麗に、花音は頷く。


「ごめんなさい」

「いいのよ。じゃあ、また後でね」


そう言って、沙羅と神麗は先に行った三人を追っていった。

彼女達を見送った花音の近くに、K-01の攻撃を避けた風夜が着地する。


「やっぱり、一緒に行かなかったか」

「あ、あははっ・・・」


花音を見て言った風夜に、笑って返す。


「まぁ、いい。残ったなら、協力してもらうぞ」

「うん!」


溜め息をついた風夜に言われ、花音は頷くと、弓を構えた。
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