光の少女Ⅲ【合成獣編】

「ガアアア」


吼えたK-01が床に腕を振り下ろす。

砕けた床が花音達に向かって飛んできたが、風夜が風で吹き飛ばした。

その間に接近してきたK-01が大きく口を開く。


「ちっ・・・」


K-01の口の中に大量のエネルギーが集まっているのを見た風夜が、舌打ちして結界を張る。

その直後、至近距離から大量のエネルギーがぶつかる。


「っ・・・!」


その威力と勢いに風夜の身体が後ろに押されるのがわかった。


「いっけぇ・・・!」


そのまま拮抗状態になってしまったのを見て、花音は弓をK-01のやや上を狙って構えると、光の矢を放つ。

矢は狙った通りに飛んでいき、空中で分裂してK-01に降り注いだ。

「グギャアアァ!」

「っ・・・、はああっ!!」


矢のダメージを受け、エネルギーを放つのを止めたK-01の腹部に、風夜は魔力で作ったのだろう巨大な球を叩き込む。

それで吹っ飛んだK-01は、壁へとその身体を打ち付けた後、その場に倒れ動かなくなった。


「・・・やった、のかな?」

「さぁな」


動かなくなったK-01に、花音と風夜は警戒しながらも近付いていく。

その間もK-01が動くことはなかった。
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