光の少女Ⅲ【合成獣編】
第7章 哀しき命
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「こっちだ」
黄牙を先頭に研究所の奥へ進んでいくと、先の方に大きくて頑丈そうな扉が見えてきた。
「この奥に実験で使われていた機械があるんだ。まずはそれを破壊しよう」
言いながら、黄牙が扉の横にある小さなパネルを操作すると、扉が開く。
中に入ると、実験に使っていたのだろう機材や資料が沢山あった。
「色々あるね」
「まぁ、それだけ実験を繰り返してきたってことだろ」
風夜が言いながら、近くにあった紙の束を手にとる。
横から覗きこむと、そこには研究のデータらしいものが書かれていた。
ウイィン
資料を見ていると、何か機械音が聞こえてきて、花音は資料から目を逸らし辺りを見回す。
すると、一つの機械が作動しているのがわかった。
「ねぇ、あの機械動いてるよ!」
「何っ?」
花音が上げた声に、風夜達がその方向を見る。
その先の機械を見て、紅牙と蒼牙、黄牙の顔色が変わった。
「三人共、どうしたの?あの機械って・・・」
「あの機械だよ!あの機械で、実際に俺達も・・・」
紅牙がそこまで言った時、その機械の横にあった大きな扉のような物が開き出し、中から出てきた煙が部屋の中に充満していく。
「はは、やったぞ!・・・遂に、遂に完成だ!」
その煙の中から嬉しそうな男の声がして、花音達は警戒し身構える。
次第に煙が晴れてくると、白と黒二対の翼を生やした研究員の男の姿があった。
「こっちだ」
黄牙を先頭に研究所の奥へ進んでいくと、先の方に大きくて頑丈そうな扉が見えてきた。
「この奥に実験で使われていた機械があるんだ。まずはそれを破壊しよう」
言いながら、黄牙が扉の横にある小さなパネルを操作すると、扉が開く。
中に入ると、実験に使っていたのだろう機材や資料が沢山あった。
「色々あるね」
「まぁ、それだけ実験を繰り返してきたってことだろ」
風夜が言いながら、近くにあった紙の束を手にとる。
横から覗きこむと、そこには研究のデータらしいものが書かれていた。
ウイィン
資料を見ていると、何か機械音が聞こえてきて、花音は資料から目を逸らし辺りを見回す。
すると、一つの機械が作動しているのがわかった。
「ねぇ、あの機械動いてるよ!」
「何っ?」
花音が上げた声に、風夜達がその方向を見る。
その先の機械を見て、紅牙と蒼牙、黄牙の顔色が変わった。
「三人共、どうしたの?あの機械って・・・」
「あの機械だよ!あの機械で、実際に俺達も・・・」
紅牙がそこまで言った時、その機械の横にあった大きな扉のような物が開き出し、中から出てきた煙が部屋の中に充満していく。
「はは、やったぞ!・・・遂に、遂に完成だ!」
その煙の中から嬉しそうな男の声がして、花音達は警戒し身構える。
次第に煙が晴れてくると、白と黒二対の翼を生やした研究員の男の姿があった。